アタマの中の学びや考えを、マップのように見える化したい。
そんなことを考えながら夜ごと読書にふけるごく平凡なカピバラ、カピゾーです。
今回は、デイビッド・クリスチャン氏著の「未来とは何か」を読書スケッチノートしました。
138億年のビッグヒストリーから見つめる未来…ッ!
まずはじめに、このスケールの大きさに圧倒されます。
「サピエンス全史」20万年前で大概スゲェでしたのに、なんと宇宙誕生からの138億年スケールで見る「ビッグヒストリー」。これだけでもすごいのに、過去を振り返って現代で終わらず未来まで考えていくという点が非常に鳥肌モノでした。
そのビッグヒストリーだからこそ見える「未来予測」が、これまでにない視座を教えてくれるのが目からブラックホールでした。
「意志をもつ惑星」生命が未来を操作する
宇宙や太陽・地球の成り立ちにおいては、無機的で不確定要素はほぼない(我々が知らないことは多々あるかもしれないが)。
それに対して生命が誕生してからは、非常に複雑な生態系で未来予測も極めて難しい。だが我々人間も、動物も、植物も、ウィルスや細胞レベルでの生命までもが、意志を持って自分達を未来へつなぐ「未来思考」で「未来操作」を行なっている。なんとすごい解釈。それだけに、生命が意志を持ってつむぐ未来はいろんな可能性を取り得て複雑。
一方で数十億年単位で遠未来をみると、地球や太陽、もっと未来には宇宙の終わりが来ることは確定的。遠い未来は確定的なのに、近未来がよく分からないというのは、言われみれば不思議な感覚。
近未来は不確定だが、意志を持って変えられる
今後100年の近未来(十分遠い気もするけど!)は、人間の活動と地球環境の限界点とのバランスで「崩壊」「持続」「縮小」「成長」が考えられる。ここではあまり触れないが、このスパンで考えると「地球」というものを意識せざるを得ず、非常に考えさせられる。
だが我々生命は意志をもって未来を操作する。
遠未来の地球の終わりは変えられないけど、近未来は自分たち次第!というのは救われる気がするのと同時に、今を懸命に生きないといけないんだなと考えさせられました。
人間もいつか死ぬのは確定している中で、どんな未来にするかは自分次第… ですね。
第3章〜第7章までは、細胞、植物、動物、人間(人類学、人類史、テクノロジー…)の観点で未来思考について解説されていますが、ついていくの大変です… が、これだけ多岐にわたる観点で未来予想しているのは他にないので、よい視点をくれるすごい本でした。