自分の人生をより豊かに自由にするには?「人生攻略ロードマップ」

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こんな人にオススメ

・自分の本当にやりたいこと、過ごし方があるけれど、今の生活とはちょっと違うなぁ、と感じる方

・何か自分で事業にチャレンジしてみたいけど、一歩の踏み出し方を知りたい方

目次

「今、あなたは自分の人生、生活に満足している?」

そう聞かれてどきっとする人は多いのではないでしょうか。だれしも理想の生活を思い描く自由はありますが、それを実現するとなると「理想と現実は違うし、今の生活でもまぁ問題ないかな」。そもそもそういったことを深く考える機会が少なく、なかなか想像しづらいですね。

でも、それが自分の本当に過ごしたい人生と大きくかけ離れていて、なんとかしたいけど何をしたらいいのかわからない。そんな方は、人生攻略ロードマップ(迫 佑樹 著, KADOKAWA, 2020年7月)にヒントがあるかもしれません。

この本では、初めになぜ著者が世間一般とは違った自分の価値観を持ったのかが紹介され、次に実現のためにチャレンジしてきた流れ、ロードマップが続きます。注目すべきはただの自伝ではなく、筆者の考えでは実行すると再現性があると考えられる手法・活動が、10個のステップに分かれてまとめられている点です。

本書で得られること

・どんな価値観をもとに自分の人生を歩んでいくのか、見つめ直すきっかけが得られる

・自分で自分の事業をやっていく場合のいくつかの手法や、心がけておくべき考え方を知ることができる

・自分の人生は自分の行動で変わっていくという気づき

自分はどんな人生を送りたいのか?

タイトルにもある人生攻略とは聞きなれない言葉ですが、著者が考える「人生を攻略できている」というのは次の4つを満たした状態を指すとのこと。

  • 時間的な余裕がある(時間的な自由
  • お金の心配を一切しなくていい(金銭的な自由
  • 嫌だと思うことをいっさいしなくていい(精神的な自由
  • 心身ともに健康である(身体的な自由

価値観はひとそれぞれですが、上記のような自由度の高い状態を満たした人生を手に入れることを本書では目標としています。

本当にできるの?10億も稼ぐ社長である著者とは考え方やできることには差がありすぎて、参考にならないんじゃない?と思うかもしれません。しかし、著者も初めから社長だったわけではありません。真似したり自分の状況に照らしあわせることで、自分の状況ならどうだろうか?という考え方を学ぶことができます。

まずは価値観のアップデート

まずはじめに、自分の理想とする生活を実現するために必要なのは、どのように思考し、どういった原則で活動していくか、という価値観をアップデートすることだそうです。

例えば10万円というお金を手にしたら、どうしますか?真っ先に貯金や、株や投資信託などの資産形成が思い浮かぶかもしれません。ですが、それでは一般的な価値観のままとも言えます。

筆者がお薦めするのは、まずは自己投資につかい、そしてそれを回収することです(P28より)

貯金などよりもっとお金を活かして、成長してこの先にも活きる用途に使う、というイメージでしょうか。

新しいことを始めるには不安がつきものですが、やみくもに進んでいてはリスクしかありません。それをうまくやりきるための基本となる価値観が第1章に紹介されていて、思考方法を変えていく大切さがわかってきます。

次に、人生攻略ロードマップの10ステップ

なんでもよくある儲け話に飛びつくのではなく、セーフティまで視野に入れた、コツコツと稼ぎを増やしていくための10ステップが紹介されています。

自分に合ったステップからはじめ、収益の規模に合わせて徐々にステップアップしていくのがよいようです。

初めのステップは、自分が必要とする最低限の収入を知ること。漠然とお金がほしい、とぼんやりとした欲を持つのではなく、いくらあれば生活ができ、さらにいくらプラスすれば自分の願う生活ができるのか?そういった基本からスタートすることで、それだけでも、日々のお金の使い方が変わり、少しずつ自分の理想に近づけるのではないでしょうか。

次に自分で収入を1円でも生み出すことや、スキルを身につけるというステップもありますが、その方法を効率よく行う手法や、収益化を図る具体的方法など、実践しやすいように例を使ってわかりやすく解説されています。独学でこうだろうという決めつけで勉強したり、活動していても効率が悪くてはもったいない。自分で事業を行うための指針となるステップが多くありました。

特にステップ5のSNSで発信をする、という項目では、顧客獲得だけでなく自分のため、将来にもつながる活動の仕方がまとめられています。また、媒体ごとでのアピールする方法や「何のために発信するのか」「どう活かせるのか」が、わかりやすく、自分で考えている以上に「きちんと戦略立てて活動を行う」ことの重要性が理解できるようになっています。

これらの活動は著者と全く同じ行動は無理でも、考え方、取り組む意味・姿勢などを参考にし、自分なりにできることを考える指標になると思います。

しかし、どれだけ行動の指針が紹介されていても、大事なことは、行動に移すか、何もしないのかは自分の選択だということ。無理をすることはないのですが、自分の価値観をきちんと考え、それに即した満足いく人生を送るために、できることからチャレンジしていきたいですね。

印象に残った言葉

無知の恐怖。知識がないと「損をしていること」にすら気づかない。(P48)

自分の知らない世界は誰にでもあります。いろいろな人にあって会話をしたり、学ぶ姿勢、知ろうという行動が世界を広げ、自分の人生をより豊かに導いてくれます。そういった思考方法や価値観についても第3章で触れられており、気づいて自分で行動を変えていくことの重要さを教えてくれます。

人の幸せの基準はそれぞれであり、社長だからえらい、お金があるから幸せ、などと一辺倒なものではありません。自分の価値観の軸をしっかりと持って、改善をしたいと思ったときには動けるような、そんなフットワークの軽さはこれから大事になってくるのかもしれませんね。

最後に

実践するか、しないか、という自分の意思が大事なのだな、と自分を見つめ直すきっかけになりました。自分の理想とする価値観を実現できるのは自分だけです。残りの人生をどう生きていくか。自分らしい人生の歩み方を知りたい方には、なんらかの刺激となる一冊です。

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